技術者の仕事や日常,製造業界の会社のことなどについて,1000人を超えるTech-On!読者に質問し,その答えを紹介する連載企画。今回は,先輩技術者が新人の時に苦労したことや,技術者として必要な知識をどのようにして学んだかについて,聞いてみました。

 希望する会社に就職し,技術者になることができたとしても,自分は技術者として本当にやっていけるのだろうか――。そんな不安を持っている学生の皆さんも多いのではないでしょうか。特に新人時代は,初めての仕事,初めての会社勤め,初めての上司との付き合いなど,毎日が初めてのことばかりで,とても苦労しそうです。そんなときこそ,先輩技術者の意見を聞いてみましょう。

2人に1人が「仕事に必要な知識やスキルの習得」で苦労

 まず,「新人の時に苦労したこと」について聞いてみました(Q1)。

Q1 新人の時に苦労したことは何ですか(複数選択)
2人に1人は「必要な知識やスキルを覚えること」で苦労した経験を持つ。回答数は1053。
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 最も多かったのは,「仕事に必要な知識やスキルを覚えること」の54.1%でした。2位以下の項目に圧倒的な差をつけて,ダントツの1位でした。先輩技術者の2人に1人は,「仕事に必要な知識やスキルを覚えること」で苦労した経験を持っていることが分かります。

 2番目に多かったのは,「仕事の優先順位を付けること」の31.7%。3番目に多かったのは,「先輩の考え方と,自分の考え方が違うこと」の31.6%。4番目に多かったのは「理不尽な上司への対応」の30.4%。5番目に多かったのは「社内の人間関係」の29.8%でした。これらの苦労は,先輩技術者の3人に1人が経験しているようです。