仕事の成果が最後に形として残る

 今回のアンケートに答えてくれた技術者の多くは,製造業に従事しています。この記事を読んでくれている学生の皆さんも,自動車業界や電機業界といった製造業に関心を持っている方が多いと思います。そこで,技術者の先輩たちに,「製造業に身を置いて良かったと感じること」について質問しました(Q4)。

Q4 製造業に身を置いて良かったと感じることは何ですか(複数選択)
技術者になって良かったと「大いに感じる」「やや感じる」と答えてくれた回答者に聞いた。回答数は949。
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 回答結果を見ると,「研究や開発に携わった結果が,製品や部品といった形として最後に残ること」に魅力を感じている技術者が,非常に多いことが分かりました。9個の選択肢のうち,「仕事の成果が最後に形として残ること」は,ダントツの57.9%の支持を集めました。成果が形として残るのは,製造業の技術者だからこそ味わえる喜びといえそうです。

 このほかでは,2位~4位の項目が30%前後の比較的高い支持を集めました。2番目に多かったのは,「自分の興味と会社の業務が一致しやすいこと」の34.8%。3番目に多かったのが,「技術者が主役であること」の29.8%。4番目に多かったのが,「新たな研究開発テーマが次々と出てきて,挑戦し続けられること」の29.2%でした。