皆さん、はじめまして。このコラムでは、新聞や雑誌が取り上げた主にビジネスに関する報道を題材に、学生の皆さんへのメッセージを綴っていきたいと考えています。新聞や雑誌を読む人も、読まない人もどうぞお付き合い下さい。
皆さん、はじめまして。このコラムでは、新聞や雑誌が取り上げた主にビジネスに関する報道を題材に、学生の皆さんへのメッセージを綴っていきたいと考えています。新聞や雑誌を読む人も、読まない人もどうぞお付き合い下さい。
従来にも増して、人と人とのコミュニケーション、広くいえば人間関係が重要な時代だと思います。背景の1つは、ツイッターやユーチューブに象徴されるように、「誰でもメディアの時代」になったからです。「140字のちょっとしたつぶやき」といっても、それは世界中を駆け巡る可能性があるわけですし、そういう自分もい…
11月22日(日)、日本学生経済ゼミナール関東部会が開催した「第49回インナー大会(プレゼンテーション部門)」の本大会が明治大学で開かれ、審査員を務めました。他大学との交流を目的に、ゼミ生が日ごろの研究成果を発表する大会で、予選を勝ち抜いた10チームが参加しました。内訳は、明大の3チーム、拓殖大学…
来日したオバマ米大統領は11月14日の演説で「アジア重視」を繰り返し強調し、「米国はアジア・太平洋の一員である」と言明しました。同日にシンガポールで開幕したAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の議論では「米国の過剰消費に依存した過去の成長スタイルには戻れない」ということが明言され、総合的で長期的な…
2009年9月中間期決算に関する報道の中で、2010年3月期通期の業績予想を上方修正する企業が相次いでいます。しかし、雇用情勢などは決して良くなっていませんし、「ジョブレス・リカバリー」という形で巻き返しを狙う企業も少なくありません。景気の先行きはなお予断を許さない状況だと思います。
2009年度上期(4~9月)の中古車販売台数は200万台の大台を割り込んで、過去最低の水準に落ち込みました。新車販売では「エコカー」がけん引役となって一部に回復の兆しも見られますが、景気低迷で買い替えサイクルが長期化しているため、下取りで中古市場に回って来る車が不足していることなどが原因です。
中国経済の目を見張る回復ぶりが相次いで報じられています。中国国家統計局が10月22日に発表した7~9月の国内総生産(GDP)は前年同期に比べて実質8.9%成長となり、1~3月の6.1%、4~6月の7.9%から伸び率が一段と拡大しました。今年通年の新車販売台数は米国を、自動車生産台数は日本をそれぞれ…
レストランを格付けした「ミシュランガイド京都・大阪2010」が10月16日に発売されました。日本料理の名店が集まる京都では発売前の調査の段階から、「掲載拒否」の店が相次いで現れたことが報じられるなど物議を醸していたものです。老舗の日本料理店では「料理だけで判断する姿勢を受け入れられなかった」と言っ…
「温室効果ガス25%削減」を巡る対応に加え、鳩山政権の売り物の1つである行政刷新会議の人事を巡って、新聞各紙には「経済同友会の存在感が増してきた一方、日本経団連は民主党との距離感に悩んでいる」といった論調の記事が相次いで掲載されました。
コペンハーゲンで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)の総会で、2016年の夏季五輪の開催地を決める投票の結果、東京は落選しました。五輪を巡っては様々な政治力学が働きますから、政治面での戦略が不十分だったことは否めないでしょう。ただ、決選投票まで進んだリオデジャネイロとマドリードに比べて、東京の…
民主党の鳩山由紀夫首相は国連総会での演説が各国の首脳から高く評価されるなど、予想を上回る順調な「外交デビュー」を果たしました。小沢一郎幹事長との二重権力構造を指して「小鳩政権」などとも言われていますが、鳩山氏が首相の座を射止め、権力を握って自ら動き出したことは事実です。
経営再建を進めている日本航空(JAL)が経営改善計画の策定に向けて、海外の航空会社との提携などによる資金調達に動き出しました。航空最大手の米デルタ航空をはじめ、欧州最大手のエールフランス―KLM、さらには米アメリカン航空とも交渉に入ったと報じられており、「JAL争奪戦」のような様相を呈しています。
前回、「ポスト・グローバリズム時代のキーワードの1つは『自立』なのかもしれません」と書きましたが、世界の中でも十分に自立し得る技術とローカルな文化を兼ね備えているのが、日本の伝統工芸だと思います。地域主権を目指し、地方経済を再生させていくためにも、独自の文化を包含した伝統工芸のモノづくりの素晴らし…
民主党の鳩山由紀夫代表は8月31日深夜の記者会見などで、「明治維新以来の官僚主導体制の弊害を除去し、政治主導に変える」と改めて強調していました。これが実現できれば、確かに鳩山氏が言うような「革命的なこと」でしょう。ただ、このことは本来、政党や政治家だけに頼るべきことではなく、国民一人ひとりが意識を…
「ちょっと違う感じになってきったなぁ…」。ちょうど1年近く前、日経ビジネスの編集部で、ある企画について議論をしていた時、企画チームの頭に中に嫌な予感がよぎっていました。その企画の仮タイトルは、「インフレに負けない経営」。そうです。この少し前ぐらいまでは、原油から金属、穀物、食糧など幅広いモノの値段…
おそらく大手全国紙としては初めての取り組みでしょう。産経新聞が毎週木曜日に「Web面」を新設し、Webに限定した記事を毎週定例的に掲載していくことになりました。その第1弾である7月30日付のトップ記事は、「ツイッター、政治家にも“新兵器”~140字の『つぶやき』席巻」。誰でも気軽に参加できるミニブ…
財団法人経済広報センターが7月27日に発表した第25回企業広報賞の大賞は、「ユニクロ」でお馴染みのファーストリテイリングでした。ユニクロというと、CEO(最高経営責任者)である柳井正氏自らによるトップ広報の印象が強いと思います。しかし今回、私も選考委員会のメンバーに加わって議論した結果、それだけで…
トヨタ自動車にしてみれば、久々に何も気兼ねすることなく、全力でアクセルを踏み込める局面がやって来たのかもしれません。業績がかつてない程の大幅な赤字に落ち込む中では、「強すぎる」「勝ちすぎる」といった批判や妬みは起きないし、そもそも長年にわたって様々なプレッシャーをかけられてきた米国政府および米ビッ…
フランスのパリ郊外で開かれた「ジャパン・エキスポ」がかなり盛況で、ワイン漫画の「神の雫」がグルマン世界料理本大賞を受賞したことなどが報道されました(7月9日付毎日新聞など)。ジャパン・エキスポはマンガやアニメなどの日本文化を紹介する催しで、今年で10回目。1回目は3000人程度だった来場者が今年は…
7月8日からイタリアのラクイラで開かれる主要国首脳会議(G8サミット)を控え、地球温暖化問題を巡る対策で先進国と新興国との溝が深く、「南北対立の様相を呈している」といった新聞報道が目立ちます。温室効果ガス削減の目標設定については、2009年12月に開催されるCOP15(国連気候変動枠組み条約締約国…
「昭和シェル、サウジ国営(サウジアラムコ)と太陽光発電~まずサウジで、新興国へ展開」――。6月24日付の日本経済新聞朝刊の1面アタマを飾った記事を見て、感慨深い思いが2つありました。ちなみに、業界用語で「1面アタマ」とは「1面トップ記事」のこと。2番手の記事はだいたいアタマの左脇にあるので「ワキ」…