編集長からの手紙
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展示会へ行こう!
私は現在,こうして出版社で働いているが,今から20年ほど前の学生時代は理系学生の端くれとして,当然のことながらメーカーへの就職も考えていた。卒業論文と修士論文はセラミックスに関する内容だったので,「メーカーに就職するのであれば,材料メーカー」と漠然と考えていた。情報収集のため,材料メーカーに就職し…
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「数学を専攻したのに、ゲーム業界に行くなんて・・・」
世界に通用するグローバルな日本の産業は何か――おそらく、多くの人は自動車産業あるいは電機産業を頭に思い浮かべることだろう。この二つの産業が戦後の日本の復興過程において、極めて重要な役割を果たしたのは事実だが、もう一つ、忘れてはならないグローバル産業がある。それはゲーム産業だ。
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得意分野は意外なところにある
先輩エンジニアの方々に「就職前に学生時代にしておくべきことは何ですか」と聞くと,多くの方が「まず自分の得意分野を見つけることが大切」とおっしゃいます。さて,学生の皆さんは,「自分の得意分野は何ですか」と聞かれて,すぐに答えられるでしょうか? 今回は,“自分の得意分野”について,最近知り合いから聞い…
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すごいヤツは今も昔もいる
日経BP社の技術系雑誌である「日経エレクトロニクス」と「日経Automotive Technology」が中心となって,カー・エレクトロニクスの総合イベント「AT International 2009」(以下,ATI)を7月15~17日にパシフィコ横浜で開催した。ちなみに,ATというのはAutom…
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学生時代の友は,生涯の友
このウェブ・サイトの編集に携わるようになって,理工系の大学生の声を聞く機会が格段に増えたことを,前回のコラムでお話ししました。ただ,これまでの取材先は社会人の技術者や経営者がほとんどだったので,学生へのコネクションが特にあったわけではありません。そんな私を助けてくれているのが,学生時代の友人です。
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一人でできる仕事なんてない
前回のこのコラムで、もともと自動車メーカー志望だったのに、研究室の教授に「やめておけ」と言われて今の会社に就職したという話をしました。どうして、他の分野のメーカーではなく、まったく異質な出版社に就職したのか、という疑問を持たれた方もいるかもしれません。教授に「やめておけ」と言われた私は、それまで自…
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なぜ今、「官僚たちの夏」なのか
城山三郎原作の「官僚たちの夏」がテレビ・ドラマ化された。いまから50年前、日本の産業復興において、通商産業省(現在の経済産業省)の官僚が果たした役割を描いている。第一回のテーマが「自動車」、第二回は「テレビ」。いずれも、当時は米国企業が圧倒的な存在力を示していた事業領域に、日本企業がいかに参入した…
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当世就職事情,「重要なのは『お母さん』の意向」は本当か?
学生(高校生)の理工系離れ,理工系学生のメーカー離れが叫ばれて久しい。これまで日経エレクトロニクスでも何度か,この話題について取り上げてきた。理工系学生の端くれだった私の場合,就職時はバブル全盛期だったこともあり,超売り手市場。メーカー離れが顕著で,金融企業などに就職した理工系学生も多かった時代であ…
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「大学での研究と、就職後の仕事の結びつきが見えません」
このウェブ・サイトの編集に携わるようになってから、理工系の大学生や大学卒業直後の若い皆さんの声を耳にする機会が格段に増えました。私は入社してからのほとんどを“読者平均年齢40歳代”という雑誌の編集部で過ごしてきたので、取材で話す相手の方もほぼ社会人の“おじさん”ばかりでした。それはそれで楽しいので…
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自分に合った仕事、なんて誰にも分からない
小さいころからクルマが好きで、大学の理工学部を選んだのも、自動車メーカーに入りたいから。それがふとしたきっかけで、今の会社に入り、入社したころには存在しなかったクルマの雑誌の仕事をしているのですから、人生なんて分からないものです。
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あなたはなぜ、ソニー入社を夢見るのか
100年に一度といわれる未曾有の不景気のあおりを受けているのが電機・自動車業界だ。トヨタ自動車の赤字転落が大きく報道され、新聞・雑誌には「電機業界の決算、総崩れ」といった見出しが躍る。当然のことながら、就活(就職活動)を前にした学生の反応も敏感だ。