
製品の企画から始まって,開発設計,調達,生産,品質保証,リサイクル,廃棄と一連の業務を情報技術で支援する,というのがPLMの考え方です。製造業の直接業務全部に及ぶ非常に幅広い考え方である半面,実現するにもどこから手をつけたらよいか,何を目指せばよいかが分かりにくいのも事実です。PLMの事例や動向を通して,現在できることは何かを探ります。
個別生産方式の製品の生産指示について,ノウハウをシステム化しているのが,自動倉庫を生産する村田機械ロジスティクス・アンド・オートメーション(L&A)事業部。生産計画をスムーズに実行する上では,組立ワークステーションに部品,ボルトや補材,治工具,組立図…(記事を読む)
造船業界が置かれている状況は,品質を維持しなければならない一方で,今後は熟練者に頼れなくなる,というものだ。造船工業会によれば,全従業員数約4万4000人の約半分が 50歳以上。10年後を考えると約2万人を新規に雇用する必要があるが,厳しい韓国・中…(記事を読む)
熟練者が持つノウハウを形式知化してITシステムに盛り込み,他のメンバーにそれを利用できるようにして業務の底上げを図る試みがさまざまな企業で進行し始めている。ノウハウといっても,意外と単純なものをシステム化することでも,かなりの成果を得られるようだ。例…(記事を読む)
日本電子は2009年1月1日に発売する臨床検査用自動分析装置「BioMajesty JCA-BM6070」の販売活動やマーケティング活動において,3次元設計データを基に制作した3次元コンピュータアニメーションを利用している。試作品ができる前から新製…(記事を読む)
マツダはMDI-I,MDI-II(MDI:Mazda Digital Innovationの略)と二つの設計開発革新プロジェクトを続けた結果,開発プロセスを3次元モデルとシミュレーションを全面活用したものに変貌させ,設計品質を大幅に引き上げた。一方…(記事を読む)
キヤノンは設計データを生産準備などの後工程で活用している。全社で一斉に3次元CADを導入したのは2000年のことだった。「デジタルカメラの普及に伴って短期化・多様化する製品開発に対応できたのも設計の3次元化があればこそ」(同社情報通信システム本部技…(記事を読む)
3次元データやシミュレーション技術は,設計・製造で大きな役割を果たすようになってきている。しかし,ITツールの利用が進むにつれて,新たな課題も浮上しつつある。自動車のランプ製品を開発・製造する市光工業は,3次元データの活用を軸とする設計プロセス改革に…(記事を読む)
1997年という早い時期から3次元設計に着手したコマツ。今ではCAEはもちろん,製造,生産現場へと設計データの活用の場を拡大し,業務の効率化を実現している。中でも目を引くのが「製造部門のIT化」として,上流で作った3次元の設計データを後工程である生産…(記事を読む)
設計から製造,保守,廃棄までの連続した多様なデータの流れをつくり,製品開発の効率化や製造現場の生産性を向上しようとPLM(Product Lifecycle Management)に取り組む企業は多い。そのような企業では,2000年前後から設計現場に…(記事を読む)
マツダが1996年に開始した「MDI(Mazda Digital Innovation)」プロジェクトは,その第1フェーズを2004年3月に終え,2004年4月からは第2フェーズである「MDI-II」が進行中である。
第1フェーズ(MDI-I)の…(記事を読む)
PLMでは製品ライフサイクル全体を管理対象とするから,製品を納入した顧客に対して手厚くサービスすることも重要だ。売りっ放しでは,永遠の顧客となってくれることは難しい。また,サービスをすることで顧客の情報が得られれば,次の製品開発に顧客ニーズを反映でき…(記事を読む)
ソニーは2004年,試作,先行手配,本手配,設計変更といった設計イベントにかかわる部品表システムを統一した。これまで同社は,これらの設計イベントに対して,1972年に構築した「PADICS」という全社統一の部品表システムと,それとは別にカンパニーが…(記事を読む)
富士ゼロックスは1990年代半ばごろに3次元CADを全面的に導入,設計部門で使うだけでなく関連部門とのデザインレビュー(DR)にも3次元データを使う「全員設計」を実施,開発プロセスを大きく改革した。しかし開発コストの低減幅,開発期間の短縮幅は事前の狙…(記事を読む)
伝動機器,制御機器の三木プーリ(本社川崎市)は,設計部門と営業部門のやりとりにITシステムを利用,製品仕様を詳細に確定することで手戻りを減らす取り組みを進めている。同社では設計を含めて受注する案件が多く,顧客からの要求仕様があいまいだと,顧客との認識…(記事を読む)
長野沖電気は,沖電気グループのエレクトロニクス関連製品基幹工場であり,製造を受託するだけでなく,実装設計から請け負うEMSサービスも手掛けている。特にEMSに力を入れるために,設計変更への素早い対応と,試作のスピードの向上を図っている。そのために,顧…(記事を読む)
自動車メーカーへの搬送システムを主に手掛けるダイフクのAFA事業部は,2002年から生産改革に着手し始めた。中国市場の急速な立ち上がり,世界規模での業界再編などにより,短納期化,コストダウン,高信頼性などの要求が強くなってきたからだ。(記事を読む)
三菱電機が全社で目指しているのが,BOM(部品表)を中心としたものづくり革新だ。具体的には,図面や3次元モデルを作成してからその成果物としてBOMを取り出すのではなく,最初からBOMでQCDEを検討。そのBOMを以降の設計,資材調達,製造,保守など…(記事を読む)