

堀まずは3人が現在,重点的に取り組んでいることから考えてみましょう!
山崎私は主に8ビット・マイコンの企画を担当しています。主な用途は小型の電子機器が多く,また一方で省電力化へのニーズが非常に強い分野です。そこで今は特に省電力化への取り組みに注力しているほか,FRAM(Ferroelectric RAM)を搭載したマイコンのマーケティングも展開しているところです。
山口私は16ビット・マイコンを担当しています。16ビットでは新しいCPU「16FX」の民生・産業分野への展開に向けて準備を行っています。新製品を機にラインアップの拡充をはかり,白物家電やAV機器などの民生機器に加えて,モーター制御やネットワーク機器などの産業機器への展開も進めていきたいと考えています。
江本私の主な担当は32ビット・マイコンです。現在は大口のお客様向けがほとんどですが,今後はより多くのお客様に採用していただくために,従来のプロダクトアウト型のアプローチからマーケットイン型のアプローチに,シフトしているところです。

堀 山崎さんが担当する8ビット・マイコンはメーカーが多く,差異化が難しい。そこでは売り方が非常に重要となりますが,省電力化への取り組みというのは,具体的にはどのようなことを考えているのですか?
山崎もともと当社のマイコンは,省電力性能が優れていると考えています。特にリモコンや警報器などスタンバイ状態が長い機器では,動作時の電流よりもスタンバイ時のリーク電流の低減効果が大きいです。そのリーク電流の面で強いのが当社製マイコンです。ただそのことがお客様に十分伝えきれていないと考えています。そこで今後は,当社製マイコンと他社製マイコンを実際のアプリケーションを想定してベンチマークし,省電力性能の差をお客様に比較体験していただくような仕組みも考えています。
堀8ビットはデバイスごとの特徴が見えにくいので,データシートだけではお客様に良さが伝わりにくいのは確かですね。お客様に機能差を実感してもらうなど,1対1で導入をサポートするのは重要だと思います。
山崎サポートという観点では,サンプル・プログラムやアプリケーション・ノートの充実にも努めたいと考えています。8ビット・マイコンはROM容量が小さく単機能なため,ソフト開発の工数削減に大きく貢献できると考えています。またこれらを揃えることで機能差をお客様に明確に伝えるとともに,FF Valueのコンセプトである「手軽さ」「使いやすさ」「選びやすさ」を打ち出していきたいと思います。

堀16ビットで新しいCPUを使った製品が登場するのは久しぶりですね。この新しい製品が市場にインパクトを与えてくれることを期待しています。
山口現状の16ビット製品は,用途とピン数が必ずしもきれいなマトリクスにはなっていませんでした。周波数あたりの電力を低減した新しいCPU「16FX」をラインアップして,お客様のニーズに確実に応える体制を作っていきたいと考えています。
堀すべてのマトリクスを揃えてゆくのは,現実的にリソース面でも無理があります。市場のニーズを見極めて,そこを確実に埋めていくという考え方が大事ではないですか。
山口市場のニーズを見極めるには,「お客様の声を確実に受け止める」ことが重要だと思っています。営業担当者の意見のほか,展示会やお客様訪問で得た情報などをもとに,売れ線を見極めていくつもりです。特に営業担当者からの情報については,集約して活用する社内システムが今春から稼働しているので,それを十分活用していきたいです。
堀私も以前営業をやっていたので分かりますが,営業担当者はお客様から得た情報をシステムに登録するのが面倒に思える時もあります。今春からその登録作業を特に推進し,商談の記録やお客様の声を全スタッフで共有できるようになったので,ぜひうまく活用してほしいですね。
