マイコンをベースとした将来的なソリューションの提案として,RFIDを組み合わせた利用シーンを展示した。1つは人間の体にマイコンとRFIDを組み合わせたタグをつけ,その人の安全を見守る例。転倒した時やバスルームに長時間いる場合などに,マイコンがセンサーの情報をもとに異常と判断しRFIDで送信するものだ。デモでは,背中にタグをつけた人形の位置を変えたり倒したりしながら,その情報が離れたところにあるパソコンで分かる仕組みを紹介した。
また,セキュリティ用途として,窓にマイコンとRFIDをつけて,開閉状態を検知するシステムも展示した。窓が一定時間以上開いたままの状態が続いたら,警報を発するものだ。いずれの用途も,RFIDを使うことにより非接触で行える点が特徴である。これら安全・セキュリティ目的のほかにも,例えば計測器の情報をマイコンで判断させてRFIDで取得するといった,設備管理の面でも応用が利くという。
マイコンとRFIDの組み合わせが力を発揮するもう1つの例として,RFIDを組み込んだカードとマイコン搭載のリーダーの例も紹介した。カードにはそのナンバーが記録されており,リーダーにかざすとそのリーダーにつながったディスプレイにカードのナンバーが表示される仕組みだが,SRAMを搭載したリーダーはカードを離すと情報が消えるのに対し,フラッシュマイコン搭載のリーダーは,メモリが不揮発性のためカードを離しても情報を表示し続ける。非接触で簡単に情報を記録させることが可能なので,例えば工場などネットワークインフラが整っていない環境で,設備のプログラム更新やログ取得を行う際に,こうした仕組みは有効という。