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BREW 2005 SPECIAL FEATURE-sponsered by QUALCOMM

グローバルに発展する携帯電話向け
プラットフォームBREW (提供:クアルコム)

開発者会議に,その発展の足跡を見る

日本では唯一KDDIがサービスを展開するBREW。米QUALCOMM社が2001年に発表した当初は,Javaに対抗するゲームや着メロといった携帯電話端末のダウンロード・アプリケーションのプラットフォームの側面にスポットが当たっていた。しかし,現在では,ますます複雑化する携帯端末の開発を効率化するための端末そのもののプラットフォームとしても注目され,BREWの重要性はますます高まっている。その発展の歴史を,開発者会議BREW Developer Conferenceを通じて振り返った。

 BREW開発者会議の第1回は,2001年5月にQUALCOMM社が本社を置くサンディエゴで開催された。その年の1月にBREWプロジェクトについての公式発表が行われたばかりで,その時点でBREWのサービスを開始している事業者もなく,BREW対応の携帯電話機も発売されていない時期での開催だった。

 しかし,米国を中心に,日本,韓国などのアジア勢,南米など世界各国から800人の参加者を集めた。会議の内容自体もBREWのメリットをアピールするものや,今後の期待を語るものが中心だった。「まだ海のものとも山のものとも判断がつかないが,とりあえずBREWもチェックはしておかないと」といった参加者もいたが,特にNTTドコモのi-modeで先行している日本企業の活動への関心は高かった,その時点ですでに実用的なBREWアプリケーションを開発していた日本のナビタイム・ジャパンの講演では,同社の地図描画ソフトM-ViewerのBREW版が,1週間という短さで開発できたことが報告されると,会場からは思わず拍手が起こったほどだった。

 この時点で,KDDIは「将来,ローエンドからハイエンドまですべての携帯端末をBREW対応にする」意向を明らかにしており,また韓国KT Freetel社(KTF)は,1カ月後の6月中にもBREWの試験サービスを開始することを発表するなど,BREWの今後に期待が高まった。

 2002年6月に開催された第2回BREW2002開発者会議の時点では,すでに韓国KTF、米Verizon Wireless社、日本のKDDIが,BREWベースのサービスを開始しており,そのサービスの内容やユーザーの反応に関心が集まった。

 KDDIはその年の3月に、「プレインストール型」のBREWアプリケーションを搭載したC3003P(松下通工製)を発売していた。GPS機能を搭載し携帯電話でナビができることが話題を呼んでいた。

 KTFでは,データARPU(average revenue per user)が,BREWサービス開始後3カ月程度で6倍にも増えたことが報告され,Verizon Wirelessはそれまでカリフォルニア州内一部での地域限定のいわば試験的サービスであったBREWを,まさにその月の6月17日から全米に展開することを発表するなど,BREW推進への好材料が次々と登場し,会場が沸いた。


写真1 BREW2003で基調講演をするPaul Jacobs氏。Jacobs氏は,この7月にQUALCOMM社CEOに就任予定。

 第3回目のBREW2003開発者会議は,2003年4月末に開催したが,その春に新型肺炎(SARS)がアジアを中心に流行したこと,日本の大型連休ゴールデン・ウィークと重なったことなどから海外からの参加者が減少,全体の参加者数も前年を割り込んだ。

 しかし,お膝元の米国ではVerizon Wirelessに加え,ALLTELも商用サービスを開始しており,さらに米国外でもKDDI,KTFに加え,中国China Unicom社,ブラジルVivo社がサービスを開始しており,すでにBREWのグローバルな広がりを感じさせた。

 各事業者とも,144kbpsでの通信が可能な1xサービスも併せて提供しており,CDMA2000陣営の第3世代(3G)サービスが世界各地で先行している格好となった。

 この時点でサービスを開始している6カ国合計で,すでに45機種のBREW対応端末が売られており,700万台以上が販売されたとQUALCOMMは公表した。BREWアプリケーションの数も,韓国で約600,米国で約200など,各地で順調に増加しており,BREWの好調さを裏付けた。


写真2 BREW2004でスピーチするPeggy Johnson氏(QUALCOMM社QUALCOMM Internet Service部門President)

 第4回BREW2004開発者会議が開催された2004年6月の時点では,米国,韓国,日本をはじめとして,中国,南米諸国,ルーマニア,イスラエルなど20カ国で28の携帯電話事業者がBREW対応の商用サービスを提供していた。 さらに年内にインド,ロシアでもサービス開始が計画され,前年のBREW2004が開催された時点では,サービス地域・事業者が6カ国7事業者だったことと比較してもBREWサービスがグローバルな急拡大していることを印象づけた。

 144kbpsでの通信が可能な1xサービスに加え,最大2.4Mbpsの通信が可能な1xEV-DOサービスを提供している事業者も登場しも,CDMA2000陣営の3Gサービスの好調さをアピールした。

 この時,20カ国で26社135機種以上のBREW対応端末が売られているとQUALCOMMは公表している。BREWアプリケーションの特徴の一つである異国間での移植性の高さも評価され,すでに韓国のアプリケーションが日本で提供されていたり,中国製のアプリケーションが米国で発売されるなど,アプリケーションのグローバル展開も順調に進んでいた。

 この年には,QUALCOMMはBREWの新バージョン3.1を発表,BREWをゲームや着メロなどのダウンドード・アプリのプラットフォームとしてだけでなく,携帯電話端末のOSとしての機能を充実させていく方針を明確にした。

 この動きにいち早く呼応するように,KDDIはメール,ブラウザなど従来は各メーカーが独自インタフェースで開発していた携帯電話のすべての機能をBREW上で実現して行く方向であることを明らかにした。

 そして,間もなく第五回目の会議となるBREW2005がサンディエゴで始まる。2001年当初はDevelopers Conferenc(開発者会議)と名づけられていたが、様々な参加者が集まることとなり、今年から名前がBREW 2005 Conferenceと名称も変わった。また、「例年の会場では基調講演の聴衆を収容しきれなくなった」(クアルコム・ジャパン)ことから,会場のホテルを変更した。今回は2200人以上の参加者を見込んでいる。(望月厚志)

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