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「X-fest 2010 Japan」開催 AVNETの挑戦

Strategy
世界を代表する電子部品商社が日本事業を強化
2010年1月にはテクニカル・イベント「X-fest」開催

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半導体・電子部品の商社として世界をリードする米Avnet, Inc.。その日本法人のアヴネット ジャパンが国内ビジネスを一層強化している。2008年末に電子部品の商社の日本電素を買収,2009年には米Analog Devices, Inc.(ADI)と日本での代理店契約を結んだ。加えて,同社は顧客サポートの一環として全世界で開催しているイベント「X-fest」を2010年1月に日本でも開く。今注目を集める同社のビジネス戦略をアヴネット ジャパン代表取締役会長のTom McCartney氏に,X-fest の概要をAvnet社のGlobal Design Chain Business Developmentでシニア・バイスプレジデントを務めるTim Barber氏にそれぞれ聞いた。


Tom McCartney氏
アヴネット ジャパン
代表取締役会長

——最初にAvnet社について教えてください。

McCartney氏 世界的な電子部品・コンピュータ製品の商社として50年以上の歴史を持つ企業です。従業員は約1万2500名,日本を含め世界72カ国に約300の販売拠点を持っています。300社以上のサプライヤと契約しており,全世界で商品・サービスを提供しています。お客様は全世界で10万社以上います。米経済誌「Fortune」が選ぶ2009年の500社ランキングで144位,最も賞賛される企業ランキングで,業界別で第1位となりました。

 事業グループは電子部品を扱うAvnet Electronics Marketing(EM)と,コンピュータ製品を扱うAvnet Technology Solutions(TS)に大きく分かれています。2009年度(6月期末)の全社売上高は162億3000万米ドルで,そのうちEM部門が約92億米ドル,TS部門は約70億米ドルです。

——EM部門のミッションは

図1 お客様のサポート戦略
図1 お客様のサポート戦略
(クリックで拡大します)

McCartney氏  Avnet社は「Accelerating Your Success™」をブランド・プロミスにしています。お客様とサプライヤの成功を加速させる,ということは,お客様やサプライヤだけでなく,社員も,株主も成功に導くことになります。高度な「デザイン・チェーン・サービス」と「サプライ・チェーン・サービス」をお客様とサプライヤに対しグローバルに提供する(図1)。そのことによってわれわれが電子部品ディストリビュータとして世界最高の成功を遂げることができるわけです。そのポートフォリオはバランスが取れており,地域別の売上高は,北米,欧州・中東・アフリカ,アジア/日本の3地域でほぼ1/3ずつです。長期的な収益モデルで一貫して成長を続けています。

——強みであるデザイン・サポート・サービスとサプライ・チェーン・サービスについて説明して下さい

McCartney氏  デザイン・サポート・サービスは,最新の技術を身に付けたわれわれのFAE(field application engineer)が,製品の設計プロセスにかかるコストと時間を削減できるようにお客様を支援します。アプリケーションに応じてFPGA,DSP,プロセッサなど中核となるデバイスを提案するだけでなく,周辺のハードウエアおよび関連するソフトウエアの開発など幅広くお客様を支援するのがFAEの役割です。デザイン・チェーン・サービスの売上は全体の27%になります。

図2 お客様のサプライチェーンを最適化
図2 お客様のサプライチェーンを最適化生産体制とともに複雑化するサプライチェーンの問題を解消 (クリックで拡大します)

 サプライ・チェーン・サービスは,お客様の物流管理の複雑さからの解消をお手伝いすることです(図2)。今日,お客様のサプライ・チェーンはどんどん複雑になっています。われわれのサプライ・チェーン・サービスは,世界73カ国に広がるグローバル・インフラを活用し,どの地域においてもお客様に同等のサービスを提供します。部品の在庫を最小限に抑えて,製品のコスト効率を最大限に高めるように最適の情報を提供し,製品を市場に投入してから製品の生産を終えたあとの部品管理まで長期にわたってお客様を支援します。

 われわれは常に業界をリードしてきたFPGA/PLD中心に,MCU/MPU,DSP,MEM,オプトエレクトロニクス,センサー,アナログ,メモリー,電源,コネクタなど多岐にわたって提供しています。2万種類に及ぶ開発ツールとソフトウエアを販売しています。全世界に822人のFAEがおり,年間,3万7000件のデザイン・ウィンを獲得しています。

——日本でのビジネス展開については。

McCartney氏 日本でのビジネスの起源は1983年に設立された大倉エレクトロニクスです。1998年に英Memec社が大倉エレクトロニクスを買収し,2005年にAvnet社がMemec社を買収。その結果,メメックジャパンをアヴネット ジャパンに社名変更しました。アヴネット ジャパンは2008年末に日本電素工業を買収し,2009年7月に統合を完了しました。日本電素工業は50年以上の歴史を持つデザイン力と技術力に定評のある電子部品の商社です。加えて2009年にはADI社と日本市場における代理店契約を結びました。同時に技術,マーケティング,販売などの経験のある担当者を獲得,その広範な顧客基盤を得ました。

 「ベスト・プラクティス」「ベスト・ピープル」をモットーにそれぞれの組織が持つよい点をそのまま伸ばすようにしています。日本電素の資産も活用して,アジア圏でOEM生産を行う日本のお客様を現地および現地に近いスタッフがサポートする体制ができています。

 また,「ラインカード」(取り扱いサプライヤ)の充実も私が社長に就任したときの重要なテーマでした。サプライヤ数は当時の17社から,現在は26社と65%も増加しました。2009年にADI社のラインカードが加わったことは重要なマイルストーンといえます。

——2010年1月開催のイベント「X-fest」ではFPGAが焦点になるそうですが,日本市場でのFPGAの成長性は。

McCartney氏 FPGAはコア・テクノロジとして非常に重要です。プログラマブルで,フレキシブルな特徴を活かし,多くのアプリケーションで使われています。FPGAは日本でも応用分野が広がっています。歴史的に日本では産業用に使われ,その地位を確立してきました。そのうえで通信や医療,自動車分野でも使われるようになってきました。プライス・ポイントも下がってきており,大量生産品でも使われるようになっています。低消費電力化も進み,いままで全く入れていなかったデジタル・カメラのようなコンシューマ市場でも使われ始めています。

——世界規模で展開しているイベント「X-fest」の概要を教えてください


Tim Barber氏
米Avnet, Inc.
Global Design Chain Business Development
シニア・バイスプレジデント

Barber氏 お客様のシステムは大規模化,高速化が進み複雑さが増しています。こうしたお客様に対し,デザイン・チェーン・サービスを提供しています。われわれが提供するソリューションは,チップレベルからシステム・レベル,さらには組み込みソリューション・レベルへと広がっていっています。テクニカル・トレーニング・イベントである「X-fest」ではそうした上流から下流までのソリューションをパートナー企業とともにお客様に提供するセミナーや展示会を企画しています。

 X-festは過去11回の歴史を持っており,前回の2007年のX-festは世界の91カ所で開催。19のパートナー企業が参加し,7000人近いお客様を集めました(図3)。X-fest 2010は2009年10月から2010年2月まで開催します。今回は,米Xilinx, Inc.が今年新たに発表した「ターゲット デザイン プラットフォーム (TDP)」の中核をなす,二つのシリコン製品の新ファミリ「Spartan®-6」「Virtex®-6」に焦点を当てています。

——顧客やパートナー企業のメリットは

図3 最新技術のデモンストレーションを数多く展示
図3 最新技術のデモンストレーションを数多く展示 (クリックで拡大します)

Barber氏 お客様は新しい製品や新しい応用分野を知る機会になります。ビルディング・ブロック・ソリューションや基礎的技術を学ぶこともできます。先端のプロセサやFPGAなどのサプライヤに手軽にアクセスできるなど,多くのメリットがあります。パートナー企業にとっては,新規顧客にコンタクトできる新たな機会を得ることできます。実践的なリファレンス設計やシステム・レベルのソリューションをお客様に見せてデザイン・インを進めることができます。われわれにとってもデザイン・チェーンの能力の高さを,お客様にもサプライヤにも知っていただくよい機会になります。またサプライヤとのパートナーシップの強化にもつながります。

—— 2010年開催の日本のX-festの特徴は

Barber氏 東京は2010年1月29日に,大阪は2010年1月22日に開催します。セミナーは東京が3トラック,大阪は2トラックの構成で1コース50分の予定です。展示パートナーは10社以上で,設計ソリューションのデモもあります。新製品や新プラットフォームの展示などもある予定です。

—— X-festではFPGAの開発キットも紹介されるようですが

Barber氏 われわれとXilinx社はTDPで提携しています。これについてはX-festのザイリンクス社のセッションで詳細を紹介いただきますが,TDPを通してわれわれのザイリンクス社のお客様をサポートするエコシステムをつくるようにするのが目的です。X-festではTDPシリーズの第1弾を紹介します。「Spartan-6 LX16 評価キット」「Spartan-6 LX150T 開発キット」「Virtex-6 LX130T 評価キット」「FPGA メザニン カード(FMC)」「Spartan-6 産業イーサネットキット」など特徴のある製品が盛りだくさんです。多くの方のご参加をお待ちしています。

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アヴネット ジャパン株式会社
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TEL:03-6894-3711 FAX:03-6894-3705
URL:http://www.avnet.co.jp/
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