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| 2003年6月9日号(No.849) |
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| 【Cover Story】 |
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電源だってユビキタス
歩いて発電、振って発電、体温で発電…
いつでもどこでも使えるはずの携帯型機器。しかし,今はまだ大きな弱点を抱えている。電源だ。切れると動かない。足踏み,砂糖,体温,太陽光――。我々の身の回りには実にさまざまなエネルギー源が存在しているのに,これまではそれを使えなかった。「ユビキタス電源」の登場が,その課題を解決する。
そろそろ次が見てみたい
ラジオ,電卓,腕時計――。電池やコンセントなどの電源に頼ることなく,いつでもどこでも動く機器は古くから存在した。ところがその後,多くのエレクトロニクス機器が高機能化の波にのまれ,電池やコンセントの呪縛から逃れられずにいる。
第1部<変化の胎動>
エレクトロニクス機器が 「自給自足」で動きだす
携帯型機器が,利用する電力を自ら作り出す。そんな夢のような話が現実になりつつある。既に一部の機器は発電機構を備え,自給自足の電力で動きだしている。確かに今動くのは消費電力の小さい携帯型ゲーム機や音楽プレーヤなどだけだ。しかし,これから機器の消費電力は下がり,発電機構の出力は増加する。いつか消費電力と発電量が重なる日がさまざまな機器にやって来る。既に技術開発競争は始まっており,「その日」に向けて着々と準備が進む。
第2部<発電機構>
足で踏んだら10W ちょっと揺らせば無線通信
太陽光,足踏み,糖分,体温,部品の熱――。発電技術の進歩で,身の回りのあらゆるエネルギー源を電力に変えられるようになってきた。その発電機構に求められるのは,より小さく,より高出力になることだ。携帯型機器への搭載を目指して国内外で発電機構の開発や改良が進んでいる。これまで電力を確保できなかった場所で発電が可能になればエレクトロニクス機器の活躍の場が一気に拡大する。
第3部<電源回路>
暴れる電圧を静める +0.1Vからの昇圧も可能
体の動きや熱,太陽光を使った発電技術の進展に歩調を合わせるように電力を効率的に利用するための電源回路技術が目覚ましい勢いで進歩を遂げている。激しく変動する電圧や電流を平滑化する技術や+0.1Vといった低電圧から+3V〜+5Vの駆動電圧を獲得する技術,そして大電流を瞬時に取り出すための技術などで革新が相次ぐ。業界をあっと言わせるほど高効率のDC-DCコンバータも姿を見せ始めた。
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