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特集:Napster知らずして

音楽,映像,ゲーム,…。あらゆるコンテンツが「ただ」になる。
ディジタル化されたコンテンツは,ネットワークを縦横無尽に駆け巡る。
友達から友達へ,さらにその友達へと,瞬時にして世界中にばらまかれる。
テープやCD,MDを介したカジュアル・コピーは,出回る範囲が限られていた。
それらが旧来からのコンテンツ事業を根底から覆すことにはならなかった。
ネットワーク時代では,こうはいかない。
知人の輪を超え,国境をまたぎ,見知らぬ人の間でコンテンツが受け渡しされる。
「なんでも手に入る。簡単に,しかも無料で」という時代になる。
こうしたインターネットを使ったファイル交換サービスを実現したのが,音楽業界を震撼させている,あの「Napster」だ。


プロローグ━━なんでも手に入る 簡単に,しかも無料で

米国を中心に社会問題となっているNapster。消費者同士がオンラインで音楽コンテンツを交換し合えるサービスだ。あらゆるコンテンツを「ただ」にしてしまう潜在能力を秘めている。これは決して日本と無関係な,海の向こうの話ではない。日本にもこのサービスの虜になっている先進的な消費者がいる。その一人にNapsterの魅力を聞いてみた。


第1部 ━━ 技術と法律の限界
世界規模の「ともだち」の輪 コンテンツは共有の時代に

見知らぬ他人同士が音楽を自由にコピーして交換するサービス「Napster」。
「不正コピーを助長する」と否定的な側面ばかりが強調される。
しかし,使い方次第ではコンテンツ産業を支えながら,
インターネット産業を一段と大きく成長させる道具になり得る。
技術的にも法律面でも,コンテンツの著作権保護が難しくなってきた。
Napsterのようなサービスを頭ごなしに否定するだけでなく,
それを前提にしたコンテンツ事業を考えるべき時期とはいえないだろうか。

第2部 ━━ ビジネス・モデル
発想の転換を急ぐ米国 新たな仕組みを構築へ

ファイル交換サービス「Napster」の是非を問う動きと並行して,
それを前提に収益を上げるビジネス・モデルを模索する試みが始まった。
米国は,インターネットを利用した音楽事業で儲ける仕組みの構築を急ぐ。
いくつかのベンチャー企業は,テレビ放送やラジオ放送に目を付け,
「コンテンツをただにしても,採算が合うビジネス・モデル」を模索する。
音楽を聴き放題の「定額制」や,
聴く回数に応じて課金される「超流通」など,
新手のサービスも提案されている。



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