最終回---発明が拒絶されても,あまり落ち込む必要はない
自分が初めてかかわった製品が無事発売となり,以降のプロジェクトでも積極的に開発に携わってきた樋口くん。そこに知的財産部のクミさんから内線電話が掛かってきました。なんと,自分の発明の出願は拒絶されてしまったとのこと。ところが,クミさんは「そんなの普通だから,落ち込まないでね」という感じで,特に残念そうな雰囲気はありません。実験やら実施例やらあれだけ準備して出願したのに,何がまずかったのか,樋口くんにはさっぱり分かりません。そもそも拒絶されるのは「普通」なことなの?(続きを読む2009/12/10

趣旨

重要だと思うけど,実はよく分からない」――。特許についてこう思っている技術者は少なくないと思います。「特許のためとはいえ,何でこんなことをするのか」という疑問を感じていませんか?

もちろん,疑問はひとまず棚上げしておき,前例に倣って仕事を進めるというのも一つの手です。しかし,その疑問を解消すれば,仕事への“納得感”が高まり,もっと良い設計ができるようになるかもしれません。

当コラムでは,架空の開発プロジェクトを題材に,メーカー勤務経験を持つ弁理士がこうした疑問に回答していきます。話の主人公は,とあるメーカーの設計・開発課に勤務する入社2年目の技術者「樋口くん」。若手技術者の目線を通じて,基礎中の基礎からちょっと深いテーマまで扱っていきます。

著者

柳 康樹(やなぎ・やすき)
創英国際特許法律事務所 弁理士

1981年生まれ。2003年東京大学工学部卒業,同年4月家電メーカーに入社,家庭用電気機器の設計・開発に従事する。2005年9月創英国際特許法律事務所に入所,特許技術者として勤務する。2009年4月同事務所にて弁理士登録,現在に至る。得意としている分野は,機械,電子部品,制御など。

バックナンバー

お薦めトピック
- AD -
English
中文

最新号

日経ものづくり
2012年2月号から

【特集1】

使ってみたい材料30

材料を見つめ直すことで、これまで知られていなかった新たな可能性が見えてくる。(続きを読む


【特集2】
 設計標準化の進め方
 ──多様な要求に応え、造りやすく──

【特集3】
  ISO26262
 クルマの安全が変わる、設計のプロセスが変わる


《新連載コラムがスタート!》
  【ものづくり塾・製造コース】
  現場の「困った」を解決する からくりと治具

定期購読のお申し込み 最新号を一冊買う

定期購読者限定サービス

雑誌掲載記事の検索&PDFダウンロード
● 本誌記事を全文検索で探すことができます。
● 探した結果は,本誌記事とほぼ同じ体裁のPDFファイルとしてダウンロードできます。
● 1カ月あたり40ページ分までのダウンロードは定期購読者なら無料です。
アーカイブサービスとは
雑誌掲載記事の検索&PDFダウンロード

購読のご案内

毎月1日発行
年間購読料(税込み)
1年(12冊):13,200円
3年(36冊):28,600円
一部売価格(税込み): 1,400円

バックナンバー

2012年1月号
2012年1月号 特集 工場飛び出すロボット技術

新領域ロボットでは実際にどのような技術が求められているのか、ロボットやその要素部品の開発例を通じて見ていく。

2011年12月号
2011年12月号 特集 高効率エンジン

高効率エンジンの登場が相次いでいる。その開発現場では、「常識」を打ち破り、「限界」を超えるための闘いが繰り広げられている。

2011年11月号
2011年11月号 特集 医療機器への挑戦

医療機器の開発で最も難しいのは、使い手である医療関係者の要求を技術者がうまく理解すること。医療関係者の声に耳を傾け、要求を理解し、その期待に技術で応えた事例を紹介する。

雑誌バックナンバー
日経ものづくり定期購読キャンペーン