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STARCの高速検証技術の関連サービスを 沖ネットワークが展開,将来はMePも視野に [2005/07/21]
沖ネットワークエルエスアイは,半導体理工学研究センター(STARC)が開発したハードウェア/ソフトウェア協調検証の高速化技術に基づくエンジニアリング・サービスの概要を,6月29日〜7月1日に開催された「第8回組み込みシステム開発技術展(ESEC)」で示した(図1,図2)。同社が提供しているSoC開発の方式設計支援ソリューション「ESL(Electronic System Level)ソリューション」の一環として,協調検証に関するコンサルティング,周辺ハードウェアのモデリングなどのエンジニアリング・ソリューションを提供する。
STARCが開発したのは,ハードウェア/ソフトウェア協調検証を従来のISS(instruction set simulator)と比較して100倍〜1,000倍に高速化できる技術である。 この技術を使ったハードウェア/ソフトウェア協調検証ツール「FastVeri」は,インターデザイン・テクノロジーが2005年10月に製品化する予定である。FastVeriは,ソフトウェアのCプログラムを時間情報付きSystemCモデルに変換するバジェット追加ツール,これと連動したシミュレーションの実行結果のログを解析してターゲットCPU上でソフトウェアの実行サイクル数やキャッシュのヒット率などに関するプロファイルを計測するツール,などで構成されている。 一方,沖ネットワークエルエスアイは,FastVeriを活用した性能評価に関するコンサルティング,SystemCによる周辺ハードウェアのモデリング,「ARM9」とAHBバス・システム・ベースのSoC(system on a chip)の性能評価,といったエンジニアリング・サービスを展開しようとしている。このようなサービスを展開する背景には,大規模・複雑化するSoC開発では,ハードウェアとソフトウェアの両者を含めた方式・評価の重要性が高まっていることがある。FastVeriは,「従来に比べて大幅な高速検証が可能であり,ESLソリューションの方式・評価に極めて有効な手段である」(沖ネットワークエルエスアイ)としている。将来的には,「MeP」コアを使ったSoCの性能評価も行う予定である。同社は,こうしたESLソリューションを提供することで,設計受託ビジネスの受注拡大につなげて行きたいとしている。 なお,沖ネットワークエルエスアイ,インターデザイン・テクノロジー,アドバンスドデータコントロールズ,アプリスターおよびキャッツは,ハードウェア/ソフトウェア協調検証の高速化技術に関連した事業化および販売プロモーション活動を共同で実施することで合意している。例えば,アドバンスドデータコントロールズは,同社が販売する米Green Hills Software社製の組み込み統合開発環境「MULTI」と,インターデザイン・テクノロジーのFastVeriの連携機能を開発している。これにより,FastVeriの中でターゲット・コンパイラを利用したソフトウェア・シミュレーションを実行できるようにすることを狙っている。 (宮崎信行=テクノアソシエーツ)
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