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コーウェア,「CORXpert for MeP」を発表 MePモジュールのシミュレーション・モデルの生成が可能に 「MeP(Media embedded Processor)」の普及を目指し結成されたMeP共同マーケティングは,2006年9月15日,「MeP World 2006〜FORUM & EXPO〜」を海運ビル(東京・千代田区)で開催した。MeP Worldは今年で3回目を迎える。今回のテーマは,「MePが開拓する携帯機器向けソリューション」である。MeP関連のコアをはじめ,高位設計・検証環境,設計サービス,開発環境,周辺技術などに関する最新情報が発表される場所となった。高位設計・検証環境では,コーウェアが「MeP向け先進ESL(電子システム・レベル)設計環境」と題して,同社の「Model Designer」,「Platform Architect」,「CORXpert」について講演した。 「Model Designer」, ブロックウイザードでモデル情報,ポートなどの定義が可能 コーウェアの営業技術部 部長川原常盛氏は,まず「Model Designer 」と「Platform Architect」について説明した。Model Designerの特長は,ブロックウイザードを使って,モデル情報,ポート,レジスタ・インタフェース(IF),プロセスを定義し,パラメータ化されたテンプレートを生成できる点にある。このため,例え設計者がSCML:SystemC Modeling Library(コーウェアがSystemCモデル普及のために開発したモデリングのためのAPI。ソース・コードをwww.CoWare.comよりダウンロード可能)の使い方を知らなくてもテンプレートに従ってソース・コードを入力するだけでSCMLベースの動作モデルを簡単に作成できる。 Model Designerの波形ビューアも改変された。波形ビューアとトランザクション・ビューアを連動させることで,GUI上で,一つのトランザクションにカーソルを当てるとそのトランザクションに対応する波形を確認できるようにした。またデバック機能も充実させた。「Message Sequence Chart」によって,SystemCのイベント,スレッドなどのトレースを可能にし,イベントとスレッドの依存関係も表示できるようにした。 一方Platform Architectでは,GUIベースのモデリングが可能で,SystemCで作った抽象的なモデルを機能ブロックとして可視化できるようにしている(図1)。しかも,抽象度の異なるモデルが混在していても対応でき,階層的なモデリングも可能である。機能ブロックに加えてメモリー・マップを同一画面上に表示でき,ユーザーにとって使いやすい環境を提供している。モデル・ライブラリには,MePのほかにも多くの企業のIPコアが登録されている。 CORXpert for MePを使えば設計期間の大幅短縮が可能に 「CORXpert for MeP」は,従来テキスト・ファイルで記述していたMePの拡張命令を GUI上から定義し,拡張命令機能を含む高速シミュレーション・モデル(ISS:instruction set simulator)を容易に生成できるツールである(図2)。また,定義した拡張命令のドキュメントを自動で作成する機能も備えている。 図2は,CORXpert for MePを使って拡張命令を含むISSを生成し,それを起動させることによってアプリケーションのプロファイリングを実行し,その結果をハードウェアとソフトウェアの分割にフィードバックするためのフローを示している。ハードウェア/ソフトウェアの協調設計において,どの部分をハードウェアで実装し,どの部分をソフトウェアで実行させるかを決定する作業には時間がかかる。CORXpert for MePを使えば,その工程を大幅に効率化できる。 MePモジュールのシミュレーション・モデルは,アプリケーション・ソフトとハードウェア化した動作モデルにラッパを被せ,インタフェース合成を実行することによって生成できる(図3)。ユーザーは,生成したシミュレーション・モデルを使ってハードウェアとソフトウェアの協調シミュレーションを実行する。チップ化する前に回路の検証ができるため,設計期間を大幅に短縮することが可能となる。 最後に,川原氏は「MeP開発環境では,CORXpert for MePを使えば,拡張命令を含むMePモジュールの高速なISSモデルを自動的に生成でき,設計期間を大幅に短縮できる。また,Platform Architect上では,システム全体のモデリング,システム・パフォーマンス解析,ハードウェア/ソフトウェア協調検証を実行できる」と強調した。 図1:「Platform Architect」のGUIベースのモデリング環境 ![]() 図2:CORXpert for MePを使った機能拡張部の開発フロー ![]() 図3:MePモジュールのターゲット・デザインの生成 ![]() |
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