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プレイヤー/レコーダー/カメラ

次世代DVDがついに離陸ビデオ・カメラはAVCHD対応が焦点に

 CEATEC JAPAN 2006では,HDTV映像を記録・再生する次世代光ディスク機器やHDTVビデオ・カメラの試作機を,各社がそろえてみせた。その多くは実動品である。今まで特定のメーカーが占有していたこれらの市場に,他の主要家電メーカーが続々と参入しつつある様子がうかがえた。

BDはレコーダーの実動機が続々

 次世代光ディスクの両陣営にとって2006年年末は,消費者の審判をあおぐ最初の大規模商戦になる。両陣営とも専用ブースに数十〜100タイトル強のパッケージを並べてみせ,同市場の離陸を来場者にアピールした。

 圧倒的な存在感を示していたのはBlu-ray Discである。ソニーがブースの前面に大きなBlu-ray Discのロゴを押し出してアピールしたほか,他のBlu-ray Disc Association加盟メーカーも相次いでレコーダーの試作機を展示した。いずれも実動品であり,製品化が近いことがうかがえた(図8)注6)。

 2007年に立ち上がるとみられるBlu-ray Discレコーダー市場での競争を見越し,既に各社は独自機能の搭載を始めている。例えば,ソニーがCEATEC初日に発表した「BDZ-V9」「BDZ-V7」は,DV/HDV規格やAVCHD規格のビデオ・カメラとの連係機能を売りにしている。日立製作所のレコーダーは MPEG-4 AVC/H.264符号化LSIを備え,HDTV映像を高い圧縮率で記録できる予定という。 ただし,同機器の中核部品である光ヘッドの技術に目を向けると,苦しい事情が透けて見える。特に各社を悩ませているのが,Blu-ray Discの 2層媒体(容量50Gバイト)への記録である。2層記録への取り組みが長い松下電器産業を除き,ソニーが今回鳴り物入りで発表したBlu-ray Discレコーダーをはじめ,各社が展示した試作品はいずれも2層記録に未対応だった。こうした事実は2層記録への対応の難しさを浮き彫りにする注7)。

 一方,HD DVD陣営はHD DVD/DVD/CDの記録再生光ヘッドの小型化・薄型化を着実に進めている(図9)。東芝は既にHD DVDの2層記録(容量30Gバイト)への対応や記録再生対物レンズの1レンズ化を済ませ,今は光ヘッドの薄型化や低コスト化に注力している。

 CEATECの会場では12.6mm厚のノート・パソコン用記録再生装置を展示するとともに,同装置を搭載したノート・パソコンでHDTVビデオ・カメラの撮影データを記録するデモを見せた。さらに同社は,一段と薄型化した9.5mm厚装置向けの記録再生用光ヘッドのモックアップを展示した。2007年末の製品化を目指すという。

HD機が出そろうビデオ・カメラ

  松下電器産業と日本ビクター,日立製作所は,HDTV映像を撮影できるビデオ・カメラを出展した(図10)。同市場で先行するソニーやキヤノンを追う。高圧縮率のMPEG-4 AVC/H.264フォーマットで記録するAVCHD規格に対応するかどうかで,各メーカーの戦略が分かれそうだ。

 松下電器産業の試作機の特徴は,AVCHD規格に対応し,かつ同規格では初めて記録媒体にSDメモリーカードを採用して本体を軽くしたこと。「重さは現在最軽量のHDTV対応機を下回る予定」(説明員)。画質については「被写体の照度が6lxでも鑑賞に堪える。画素数は他社の現行機と比べて同等以上」(説明員)とする。発売は2006年末である。

 日本ビクターの試作機はHDDに記録する方式で,大きな容量を生かした長時間記録が特徴になりそうだ。他社品は記録時の解像度が1440×1080のところを,HDDの大容量を生かして「1920×1080画素にすることを検討中」(説明員)という。AVCHD規格を採用するかは「まだ公表できない」(説明員)として明言を避けた。

 日立製作所は,媒体に1.8インチHDDとDVD,Blu-ray Discをそれぞれ用いた外観デザインを示した。「HDTV機を市場投入する意志を見せたかった」(説明員)という。

注6) 2007年6月以降に発売するBD-Video再生機には,Picture in Picture機能やネットワーク機能の搭載が義務付けられるため,メーカーは新たなミドルウエアの開発を迫られる。「2006年6月より前には発売したい」との本音を漏らすメーカーもいた。

注7) パイオニアはハーフ・ハイト向けの2レンズ構成のBlu-ray Disc/DVD/CD記録再生光ヘッドを展示したが,Blu-ray Discの2層記録には対応していない。日立製作所は,業界最高速となる4倍速記録に対応した1レンズ構成のBlu-ray Disc/DVD/CD記録再生光ヘッドを展示したが,こちらもBlu-ray Discの2層記録には未対応である。「媒体が高価な2層記録へのニーズより,高速化のニーズの方が高いと判断し,開発リソースを高速化に向けた。今後は2層記録への対応に注力する」(日立製作所の説明員)。

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