日経Automotive
2024年5月号
本誌のデジタル版(HTML)
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日経Automotive 2024年4月号
電気自動車(EV)の販売台数で世界首位を争う米Tesl a(テスラ)と中国・比亜迪(BYD)。自動車メーカーになって約20年という共通点を持つ両社は、これまでどのような技術を蓄積し、どこへ向かうのか。特許を分析すると、電動化の潮流を捉えて急成長した両社に、方向性の違いが見えてきた。
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日経Automotive 2024年3月号
100年に1度の変革期といわれる自動車業界。同時並行で様々な革新が進められている。そうした中、日本の自動車業界に大きな衝撃をもたらしかねない変化が2つ生じている。1つは中国製電気自動車(EV)の台頭、もう1つは「ハードウエアだけを売ってほしい」という自動車部品の販売形態に関する異変である。
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日経Automotive 2024年2月号
マツダのロータリーエンジンが電動化時代に復活した。燃費規制や排ガス規制に対応しにくいことから量産を終了していた同エンジンだが、電動車と相性が良く、多様な燃料に対応できることなどから、プラグインハイブリッド車(PHEV)「MX-30 Rotary-EV」の発電用エンジンとして初採用された。エンジン自…
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日経Automotive 2024年1月号
「もう避けては通れない。必須条件だ」―。ある自動車メーカーの開発責任者がこう受け止めるのは、自動車のリサイクルだ。“努力目標”として各社は取り組んできたが、ここへきて風向きが変わった。規制導入によって“義務”が生じつつあるのだ。
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日経Automotive 2023年12月号
電気自動車(EV)化に伴って加速しているのがソフトウエア定義車両(SDV)化。そのSDV化で期待されるのが、車室内で得られる魅力ある体験価値だ。だが、そうした体験を楽しむには、快適な移動空間の存在が欠かせない。EV・SDV時代に求められる快適性をどう実現していくべきか―。クルマを提供する側、体験価…
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日経Automotive 2023年11月号
先進運転支援システム(ADAS)の主要機能である自動ブレーキが、「自転車対応」という新たな舞台で性能を競っている。日本の自動車アセスメントプログラム(JNCAP)における自転車を対象にした自動ブレーキ試験では、デンソーの最新センサーを搭載したトヨタ自動車の車両が好成績を収めた。2024年度には交差…
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日経Automotive 2023年10月号
「中国の新興メーカーだけの流れと割り切っていいのか」―。ある日系部品大手の技術者は戸惑いを隠さない。念頭にあるのは、電動パワートレーン周辺のさらなる部品統合の動きだ。比亜迪(BYD)をはじめとする中国勢は電気自動車(EV)のコスト低減をにらみ、集約する部品点数を増やした「X in 1」と呼ぶ電動ア…
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日経Automotive 2023年9月号
「10年後なんて読めない。地域ごとのトレンド差も大きくなっており、“選択と集中”に動くのはリスクが大きすぎる」―。ある日系自動車メーカーの幹部がつぶやく。将来予測が困難になっているのが、電動パワートレーンの動向だ。性急な電気自動車(EV)シフトからの揺り戻しで、ハイブリッド車(HEV)の重要性も高…
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日経Automotive 2023年8月号
走行時のクルマからの二酸化炭素(CO2)排出量を減らすには、乗用車だけでなく商用車の電動化が避けて通れない。乗用車ではハイブリッド車(HEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(EV)などを“適材適所”に提供する取り組みが進む。一方、商用車ユーザーの間では現時点で、大型車では燃料電…
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日経Automotive 2023年7月号
「排ガス規制の枠を超えた、新しいルールが生まれる」―。国内自動車メーカーのパワートレーン技術者は警戒感を強める。注視するのは、欧州の新環境規制「Euro 7(ユーロ7)」だ。これまでは内燃機関(ICE)搭載車を対象としてきたが、力業で電気自動車(EV)すら規制対象として飲み込む。脱エンジンが叫ばれ…
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日経Automotive 2023年6月号
外装デザインも走りも大きく進化したトヨタ自動車の5代目新型「プリウス」。その進化の裏には数々の取り組みがあった。一時は、「愛車」か「コモディティー(日用品)」か、選択を迫られた開発陣だったが、選んだのは「愛車」だった。そして、そのために開発陣が目標としたのが「ひと目ぼれするデザイン」と「とりこにさ…
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日経Automotive 2023年5月号
クルマのボディー開発が新たな段階に入った。これまでは、特に強度が求められるボディー骨格部品に高張力鋼板のホットスタンプ材(熱間プレス材)を使ってきたが、これからは「脱炭素」を進めながら、衝突安全性能を維持・強化することが求められる。
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日経Automotive 2023年4月号
これは「悲願」か「終わりの始まり」か――。1999年に資本提携して以来、日仏連合(アライアンス)を組んできた日産自動車とフランスRenault(ルノー)。出資比率のゆがみや複雑に絡まるIP(知的財産)の整理など、積年の課題を解決した。新たな船出を宣言すべく用意した英ロンドンでの共同会見。「独立記念…
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日経Automotive 2023年3月号
電動化が加速し、運転支援や自動運転の機能がますます高度化する次世代自動車(次世代車)―。差異化の主役は、ソフトウエアに移り変わっていくとみる専門家は多い。だが、ソフトによって車両を緻密に制御するには、それに追従できる優れたハードウエアが不可欠だ。幅広い車種で電動化を進めるためには、搭載性に優れた小…
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日経Automotive 2023年2月号
マツダ社長の丸本 明氏は2022年11月に開いた2030年に向けた経営方針の発表会で、「自動車技術で対策可能なものついては2040年をめどに、自社の新車が原因となる交通死亡事故をゼロにすることを目指す」と宣言した。そのカギを握るのが、衝突安全性能と予防安全性能の強化である。
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日経Automotive 2023年1月号
メガサプライヤーがもがいている。欧州の次期排ガス規制「Euro 7(ユーロ7)」の導入が想定より前倒しになり、同時に電気自動車(EV)シフトへの対応も求められる。クルマの価値の中心になりつつあるソフトウエアの開発も急務だ。四苦八苦する隙を突くように、中国勢をはじめとする“メガ予備軍”は取り組みを加…
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日経Automotive 2022年12月号
力強くリニアな加速―。モーターを駆動に使う電動車の走りの魅力の筆頭だ。だが、注目すべきはそれだけではない。高トルクのリアモーターを搭載した電動四輪駆動(4WD)車では、より狙い通りに曲がったり、不快な揺れを減らしたりして、心地良さや安心感を高めている。そして、それが明確な違いとして感じられるものも…
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日経Automotive 2022年11月号
共通プラットフォーム(PF)を適用して開発・製造コストを抑えながらクルマの基本性能を高める取り組みが、衝突・予防安全の分野でも“常識”になってきた。衝突安全の面では、共通PFを使いながら車種ごとにボディー骨格の構造や高張力鋼板の使い方を改良し、全方位(前面・側面・後面)の衝突安全性能を高める動きが…
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日経Automotive 2022年10月号
電気自動車(EV)だけではカーボンニュートラル(炭素中立)を実現できない―。電動パワートレーンに対する風向きの変化を感じ取り、トヨタ自動車が市販化を宣言したのが水素エンジン車だ。孤軍奮闘にも見えるが、実は水素エンジンに本腰を入れるのはトヨタだけではない。EV一辺倒だった欧州勢も研究開発を急いでおり…
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日経Automotive 2022年9月号
既存の自動車メーカーだけでなく、新規参入のメーカーも含めて市場投入が加速している電気自動車(EV)。その差異化に向けて、最近注目されているのが電動パワートレーンだ。従来とは異なる方式のモーターを駆動用に採用したり、動力伝達機構の工夫でEVの独自性を高めようとしたりする動きが目立ち始めている。差異化…